鉄道ネタ中心ですが、PCやカメラ、プラモデルなんかも紹介出来ればと思っています。


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今から数年前の事。大阪の南港からの帰り道で渋滞に巻き込まれうんざりしながら中央大通りを東に向けてノロノロと車を進めていました。ふと視線を左に向けると・・・ビルの一階の道に面した部分が大きなガラス張りになっていて、その中にはなんとSLが佇んでいました。
以来、もう一度見たいと思って近辺を通りかかるたびに探していたのですが、見つける事は出来ませんでした。月日が経ってふとした事でその場所が共永興業さんと言う会社の本社ビルだと言う事を知り、早速もう一度会いに行く事にしました。
一緒に行く友人が事前に共永興業さんに問い合わせて平日の営業時間中ならば一般見学もさせてくれるとの情報を得ていましたので、間近で眺める事が出来そうです。共永興業さんは大阪市内にあるのでまずは駐車場を探さなければと思っていたのですが、会社の駐車場廻りでうろうろしていると関係者らしき人がビルから出てきたので近所に駐車場が有るかを訪ねたところ見学者ならば会社の駐車場に停めても良いと言って下さったのでご好意に甘える事にしました。
ビルの中に入るとそこにはまさしくあの時みたSLが鎮座していました。隅々までピカピカに磨かれており、聞く所によると毎日社員の方が油を差して手入れまでしているとの事です。保存機関車に有りがちなロッド類を銀色のペンキでコテコテに塗る様な事もなく、銀色の地肌が鈍い光沢を放っていました。
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このSLはC57型の148号機と言う機関車で現役時代は三重県の参宮線で活躍していた機関車だそうです。共永興業の前会長さんや社長さんはSLの力強さに惚れ込んでいて、当時次々に廃車にされていく機関車をなんとか保存したいと考えておられて、当時の国鉄に掛け合って、国鉄からの民間人への払い下げの第一号となったのがこの機関車だそうです。国鉄の資産と言うものは国有財産なので民間人への払い下げは前例が無かったそうですが、熱意に押されて実現に至ったそうです。その時に前会長さんは「世界一美しい保存」の義務を自らに課したそうです。その時の決意が現在まできちんと受け継がれている事は、現物を見れば一目瞭然です。どんな博物館や復活蒸汽よりも美しく磨き上げられて、その姿はまるでお召し列車の牽引機の様でした。ロッド類への油差しを毎日しているのもすごいですが、配管類には圧縮空気が通気されていて圧力計の数値もきちんと数値を示していました。ここで展示されているC57はここに搬入される前に国鉄長野工場で全検「自動車で言う車検」を受けて万全の整備を受けた上で持ってきたそうで、線路の上に持っていけば、このまま走りそうな状態でした。
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このビルにはC57以外にもたくさんのナンバープレートやSLの動輪がたくさん保存されており、そのうちの一つが最近新幹線開通30周年記念として新大阪駅での展示をする為にJRに寄贈されたそうです。JRですら持っていない様なお宝がたくさん有る様です。SLだけじゃなく、動輪もピカピカに磨き上げられていました。
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ほかにも腕木信号や、なんと満州鉄道の機関車に搭載されていた鐘も保存されており、この鐘は始業・終業の合図に今も現役で使用されているそうです。僕たちが見学に訪れたのがちょうど昼休み時間だったので、午後の始業の鐘を聞く事が出来ました。この大きさからは想像出来ないくらい大きな音でびっくりしました。
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今回の見学では偶然にも共永興業さんの社長さんとお話する機会が有り、SLへの熱い想いをお聞きする事が出来ました。とても誠実な人柄が伺え、SLの民間人への払い下げが実現したのも、この会社の方達だったからなんだろうなと思いました。貴重なお昼休み時間にお邪魔したにも関わらず警備員の方やSLの手入れをしている方達が暖かく迎えて下さって、とても嬉しかったです。このSLを心の底から大切に思っている人達なんだなーとつくずく思いました。

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